こんな悩みありませんか?
配属先の上司が嫌な上司だった時に「上司ガチャにハズレれた」とガチャに例えて爆死(絶望的)な気持ちになっていませんか。
リセマラができないので「転職してやる!」と感情的になっているかもしれませんが、ちょっと落ち着いて考えてみましょう。
社会に出ると嫌な上司だけでなく同僚や顧客など自分と合わない人、障害になるような「ボスキャラ級」の方は、残念ながらあなたの人生に多くキャスティングされています。

そのたびに会社を辞める、逃げ出しているとキリがありませんよね。逃げ癖もついてしまいますよ。
本記事では、嫌な上司のケースを挙げながら、「嫌い!」という気持ちを和らげる対処法をご紹介します。
この記事を読むことで絶望的で落ち込んだ心境から抜け出し、紹介した対処法で「もう一度頑張ってみるか」と思えるようになるでしょう。
この記事で分かること
上司ガチャの意味とは?

上司ガチャとは、上司は選ぶことができず「運ゲー」(運次第)であることを表す言葉です。
この「ガチャ(=ガチャガチャ)」は、おもちゃ売り場やソーシャルゲームでランダム要素の強い商品です。
そのイメージと重ね合わせ「運次第」であることを指す言葉として、最近特に若い方の間で「〇〇ガチャ」というようによく使われるようになりました。

確かに会社は選べても上司は選べないのでよく例えられた言葉ですね。
ちなみに、ソーシャルゲームをプレイしない人はわからないかもしれませんがゲーム用語を使った以下のような表現もあります。
「リセマラ」⇒リセットマラソンの略で、ソーシャルゲームの初期に1度だけ無料で回せるのガチャでレアなキャラクターが出るまで何度もやり直すこと。
例)「リセマラできない」=やり直せない
「SR・SSR」⇒スーパーレア(SR)、スペシャルスーパーレア(SSR)の略称でかなりランクが高い(悪い意味でも)
例)「SSR級の上司に当たった」=かなり嫌な上司に当たった
上司ガチャにハズレたと思う上司の特徴とは?

上司ガチャでとんでもない上司だったといいう表現ですが、はずれだったと思わせる上司はどんな人がいるのでしょうか。ここでは詳しくみていきましょう。
威圧的でパワハラをする
威圧的でパワハラ行為を何とも思わない上司は典型的な例でしょう。
最近はパワハラに対しては法的な整備も進んでいいますが、やはり未だに以下のような威圧的な態度をとる上司もいるでしょう。
- 機嫌の浮き沈みが激しい上司
- 新人を潰す上司
- 部下の人格を否定してくる上司
- 根性論で叱る上司

私も若い頃にパワハラ上司はいましたが、本当に辛かったですね・・
日々苦痛を感じるほどのパワハラ行為を受けているなら、社内の相談窓口や社外にも設置されている公的な相談窓口に連絡してみるのも良いでしょう。
責任を取らず部下に責任転嫁する
自ら責任を取らず、部下の責任にする上司も失望を隠せませんね。保身のため部下に責任を転嫁するのは、人間として最悪です。
しかし、このような誰が考えてもおかしい状況は残念ながら社会に出ると普通にあります。しかも、自分の知らないところで悪者扱いにされているケースもあるので非常に恐ろしいですよね。

私も直属の上司の報告により責任を転嫁されて、非常に腹立たしい思いをした経験もあります。
自分で決断せず頼りない
優柔不断でなかなか決断できない上司も当てはまるでしょう。もともと部下を引っ張っていくタイプではなく、周囲の意見を聞きすぎて方向性がコロコロ変わる上司も非常に厄介です。

さらに結果が失敗したときに「強引に部下が推してきたから」と影では責任逃れをする人もいますよ。
ただし、このケースの上司はもともと強く言えない優しい正直者の性格の人もいるため、しっかりと信頼関係を築いてフォローしていけば比較的馴染みやすいかもしれません。
仕事しない
仕事をしない上司も挙げられるでしょう。ちょっとした雑用まで部下に仕事を振り、自分は一切何もしないという人もいるでしょう。
特に40、50代になるとパソコンやツールの使い方に慣れておらず、部下任せという印象も否めませんよね。
ただし、表面上は仕事をしていないように見えても、水面下で社長や役員クラスからの無理難題を止めてくれていたり、逆に新規企画を通すために上層部に根回しを見えないところで行ってくれているケースもあります。

上司の苦悩もあるんですよね。若いうちはわからないのですが、どうしても「俺の方が働いている!」と思いがちです。
育成が下手な上司
上司だからといって皆が部下の育成に適しているとは限りません。
部下を育成するためにかかる労力は大きく、部下の育成に対して日々疑問を持って対処している人でないと難しいところもあるでしょう。
部下から「育成ができない上司」とレッテルを張られると、上司ガチャにハズレたと考えるのも当然でしょう。
上司ガチャでハズレだった時の対処法
上記でダメな上司の事例を挙げてきましたが、上司と遭遇した場合はどうすればいいのでしょうか?

おすすめしたい考え方として他人を変えようと思わず自分を変えることを意識することが大切です。
以下より具体的な方法を紹介していきましょう。
上司に歩み寄ってみることはできないか

上司に対して「ガチャに失敗した・・」と腹立たしく感じるのは、自分の思い通りにならないことが原因です。
思い通りというのは、これまで育ってきた環境で養われた個人の「こうあるべき」という自分だけのルールです。

街で知らない人が迷惑行為しているとイライラや腹立たしいと感じたりしますよね。これは自分のルールを踏み外しているから嫌に感じるんですね。
上司など偉い人に対して「直してください」とはなかなか言えません。(仮に言えたとしても言うことは聞かないでしょう)
そのような状況なら、逆に「自分を変える」方が早いのです。
ちょっと前置きが長くなりましたが自分の考え方を変えて上司に歩み寄る具体的な方法を紹介していきましょう。
上司の良いところを探してみる

どうも好きになれない、尊敬できないという上司もよく観察すると良いところは必ずあるはずです。
例えば以下のようなイメージです。
「怒らせると怖いが味方だと頼りになる」
「決断力はないが数字には強い」
普段見えていなかったことに気づくことがあります。
嫌いという感情をいきなり好きにするのは難しいですが、良いところ見つけてあげるだけでちょっと苦手な感情が和らぐはずです。
このように自分の見方を変えることで、気持ちを楽にすることも考えてみましょう。
信頼関係を築く努力をしてみる

信頼関係を築くというのも大切です。親密度もなく信頼関係がないとお互いを理解できず見た目や周囲の情報から判断しがちです。

一度、嫌いという感情を持つと無意識にマイナスの情報を集めてしまう傾向が人間にはあるんです。
そんなときにはまず上司との距離を縮めていく努力をしてみましょう。方法としては以下です。
- 共通の話題を探す
- 自分のことを打ち明けてみる
これは営業職の方が顧客と信頼関係を築くための、よくあるアプローチ方法と基本的には同じですね。
共通点があれば人間は警戒心が薄れたり、自分の内面を相手に打ち明けたりすると信頼されやすくなります。
このような方法で上司との距離感を縮める方法を試みてもよいでしょう。
関連記事【ストレスで体調不良】相性の合わない上司と関係改善コツとは?
割り切って考える

上司に対して割り切って考えることも大切です。
前項でお伝えした通り上司に歩み寄ることが難しければ、自分の考え方を変えてみることで対処してみましょう。
上司の言動や行動に対して納得がいかないところは多々あるでしょう。それを一つ一つ気にかけていれば、ストレスはたまる一方ですよね。

上司の存在を認めて共存する考え方です。
例えば上司の存在を認めて以下のような割り切った考えをもってみませんか。
「上司という生き物はこんなもの」
「こういう人はどこでもいる」
「こんな人でも守るべき家族がいるんだな」
生きている限り自分が納得できる事柄だけではありませんし、心を楽にして割り切って考えることにもチェレンジしてみましょう。
関連記事仕事で合わない人がいても無理に改善しなくても良い|付き合い方も解説
上司ガチャで失敗したからすぐ転職するのはNG

「上司ガチャ」で失敗したからと、すぐに転職に踏み切るのはよくありません。
転職でもっとも避けたいのは「人間関係がうまくいかなかった」という理由です。
しかし、精神的にどうしても辛くなり退職せざる得ない場合もあるでしょう。
その前に以下のことを振り返ってから転職へ踏み切ることをおすすめします。
まずは自分のスキルを棚卸し

転職に勢いよく踏み切ったとしても、あなたの実績やスキルがなければ転職は苦戦する可能性が高くなります。
特に気をつけるべきところは以下です。
- 1社あたりの在籍年数や転職回数
- 職務経験で研修や見習いレベルの実績しかない
応募書類でよくチェックされるのは、これまでの在籍年数です。
短い期間で転職を繰り返していたりすると忍耐力がないと感じるのは、おそらく私だけではないはずです。
また、職務経験や実績内容を見れば、研修・見習いレベルであることは分かるため、採用する側としても魅力を感じませんよね。
採用する側から見て果たしてあなたの社会経験が魅力的なものかを客観的に見つめ直してからでも遅くないでしょう。

もし経験不足と感じるなら、前述で紹介した通り我慢強く踏ん張り、魅力的な実績を積むことも必要と感じられるかもしれませんね。
キャリアプランを明確にする

たとえ、新しい仕事が見つかる自信があっても、転職先で周囲に流されて目標が変わるかもしれません。
良い言い方をすれば柔軟性があるともいえますが、一方で自分がやりたいことがしっかりと固まってないともいえるでしょう。

もちろん若いうちはある程度、幅を持たせた業種や職種を経験することも大切です。
しかし、何歳くらいには達成したいキャリアプランを決めておくと周囲に流される可能性は少なくなります。
退職を決意する前にしっかりと足場を固めて踏み出せる準備をしてからでも遅くはないでしょう。
近い将来に転職を避けられないと考えるなら以下の記事を参考にしてください。相談できる転職エージェントについてまとめてみました。
関連記事【20代】初めての転職活動でおすすめ転職エージェントは?|使い方も解説
自分は「ガチャ」にはならないこと
本記事では、上司ガチャにはずれた時にどう考えるかをテーマにお伝えしてきました。
どうしても若いうちは経験がないので、悩んだ末に逃げてしまうように転職に踏み切ってしまったという人もいるのではないでしょうか。
対処方法としては以下をお伝えしてきました。あなた自身の将来は出たとこ勝負のガチャにはならないようにしっかりと見極めるようにしましょう。
ポイント
- 上司と信頼関係を築いて考えを変えることがきないか
- 無理ならビジネスだからと割り切って考える
- もし退職を考えるなら自分のキャリアを見つめ直す
- 将来のキャリアプランをしっかりと練る
この記事ではすぐに転職はしない方が良いと偉そうなことをお伝えしましたが、実は管理人もプレッシャーに弱い性格なので、社風や業務内容が合わないから転職をしたことはあります。
今回の記事は、私の失敗や後悔も含めてお伝えしたいという思いです。上司と合わないと辛い時期はありますが、後から考えてみると「時間が解決してくれる」と思えるようになりました。
たしかに人生で「リセマラ」はできませんので、悔いのないような判断をしてくださいね。