
後輩や新人の教育を任されたのに「指示通りに動いてくれない」あるいは「ミスがなくならない」など、イライラと悩んだり、見切りをつけてませんか?
仕事できない人に指導する時に大切なのは、まず相手の性格を理解し、成功体験を作ることです。

相手を理解せずに相手を叱ったり、あきらめて放置してしまうと将来的に必要となるマネジメント能力が培われません。
本記事では、仕事できない人の指導方法に悩む人向けに意識すべきポイントを詳しく解説していきます。
この記事を読むことで出世や転職に役立つマネジメント能力が上がる考え方が習得できますよ。
この記事で分かること
仕事できない人の特徴

部下や後輩で仕事ができない人は以下のような特徴が考えられます。
それぞれのケースや対処法はさまざまですが、部下に対しては根気よく指導することが必要でしょう。ここでは特徴をみていきましょう。
仕事を覚えない
仕事を覚えてくれない人が挙げられるでしょう。仕事内容を何回も聞いてくる人は、教えられた内容を聞いただけで、理解したと思い込んで終わっているからです。
仕事を覚えられない人には必ずメモをとらせて、自分の言葉でまとめさせることが重要です。

伝えるだけで終わらず、しっかりとメモを残させてアウトプットできるように指導すると効果的ですよ。
仕事やり方を守らない
仕事の進め方を守らない人も当てはまるでしょう。教えた手順を飛ばしていたり、判断を仰がず勝手に進めてしまう人です。
これは相手のプライドが高く指示されることに対しての反発か、あるいは上司や先輩となる側を軽視している人に見られる行動ですね。

この場合は物事を順序立てて説明し、基本を守ることの大切さを伝えることが大切ですね。
報連相がない
報連相ができない人も仕事ができないといえるでしょう。昔から仕事には「報告、連絡、相談」=報連相の3つが大切といわれています。
個人的な経験からですが、報連相ができない人は、上司に怒られるのが怖い「怖がり屋の性格」あるいは、「上司を軽視している」タイプが考えられますね。

相手と距離感を縮めて、相談しやすい人間関係を作る必要があるでしょう。
同じ間違いをする
同じ間違いをする人にもかなり手を焼くでしょう。
同じ間違いをする人にはチェックリストを作らせて、毎回チェックすることを義務付けるのがベストな方法です。
前述の通り、仕事を覚えられない人でもお伝えしましたが、自分の頭で覚えようとせずに必ず文章にして後から確認できる方法を指示しましょう。

チェックを何度も繰り返させることでミスがなくなり、本人もその効果を学んでいくことでしょう。
仕事できない人の指導方法
仕事をできない人の指導方法としては、まず相手のタイプを知り理解を深めて対処方法を練るところから始めるべきでしょう。
ここでは私が考える指導方法について紹介していきましょう。
まずは相手の性格を知ることから始める

人に仕事を教える前にまず相手の正確や能力を分析しましょう。
指導は同一ではなく、それぞれの性格や能力の程度によって教え方をカスタマイズする必要があります。
その人に合った適切な教え方をしないと成長が遅くなったり、まったく改善しない状況に陥るケースもあるでしょう。
以下に相手を分析すべき項目を紹介しましょう。
- 長所と短所
- 理解力はあるか(業務知識はあるか)
- 他責思考か自責思考のどちらか
- 行動力はあるか

個人的には「褒めて伸ばす」と「叱って伸ばす」の見分け方が重要だと考えています。
以下では、その2つのタイプについて解説していきましょう。
褒めて伸ばすタイプ

褒めて伸ばすという方が相手の反発が少なく、モチベーションをアップにつながりやすいため多くの人に有効でしょう。
人は褒められると「期待されている」ことに喜びを感じ、評価してくれている上司や会社のために「期待に応えよう」と努力するようになります。

あまり褒めすぎると天狗になってしまったり、嫌味に聞こえたりするので、節度のある褒め方を心がけましょう。
また、褒める際には以下の点に留意すると効果的でしょう。
- 日頃の努力を褒める:モチベーションが上がる
- 結果を褒める:具体的な点を挙げて感謝も伝える
まだ新人レベルの部下や後輩には初期段階でつまずかないように、慣れるまでできる限り褒めて伸ばし、ある程度信頼関係ができてから、叱ることも必要でしょう。
叱っても良いタイプ

叱って伸びるタイプの人もいます。ただし、叱って伸ばすのは相手の性格と信頼関係の上に成り立っていると考えましょう。
この人は叱っても大丈夫だろうと思っても、読み違えると逆効果になります。叱る方法は以下の点に注意することをおすすめします。
- 信頼関係ができているか
- 褒める⇒叱る⇒褒めるのようなバランスを意識する
- ぐだぐだ叱らない

個人的な意見ですが、体育会系の人や両親が教師など厳しい教育をされた人は、「叱る」という行為には前向きな捉え方をしてくれる人が多いと考えています。
成功体験を作ってあげる

仕事ができない人には、成功体験を積ませると自信を持ち自発的に行動するようになります。
前述で褒めて伸ばす方法もお伝えしましたが、さらに成功体験を作ってあげることで成長が見込めます。
仕事ができない人の特徴として甘えがあったり、与えられた仕事に責任感がないのは、仕事に対して受け身になっていることが影響しています。
よって、クリアしやすい仕事を達成させて自信をつけさせることで、受け身から自発的な姿勢に変えることができるのです。

時間はかかりますが叱るよりも成長スピードが早まることは間違いありませんね。
仕事できない人にNGな行動とは?

仕事できない部下にイライラすると部下に対してキツく当たってしまう人もいるのではないでしょうか。
ここでは気をつけたい部下に対するNGな行動を紹介します。
頭ごなしに同僚の前で叱らない
仕事ができない人に対して同僚の前で叱ることは避けましょう。
イライラくるからといって感情的に同僚の前で叱ってしまうと、本人が辱めを受けたと感じることで心を閉ざす結果になりかねません。
部下への叱り方は相手の気持ちを考えて、人目を避けて叱ることが信頼構築へつながるでしょう。

私も昔に感情的になり、部下を同僚の前で叱ってしまったことを後悔しています。職場の雰囲気も悪くなり、頭ごなしに叱ったところで良いことはありませんでしたね。
前項で紹介したように「褒める」「叱る」を上手に組み合わせて、相手のメンタルに注意しながら育てる気持ちで対応しましょう。
印象や性格を否定しない
人を叱る時に気をつけたいのは、個人の性格を否定しないといことです。
勝手な決めつけで叱ることにより、さらに反感を買い部下のモチベーションも下がるからです。

つい感情的になり「君はルーズだから納期に間に合わない」「集中力がない性格だからミスが多い」など、余計な一言を付け加えてしまうことですね。
転職でもマネジメント経験は重視される
マネジメントは将来に渡り非常に大切なスキルです。
マネジメントはどの業界にいっても組織で役に立ち、さらに歳を取ることでさらに重要度を増してくるからです。

特に30歳を超えての転職になれば、マネジメント経験の有無は重要視されます。これは実際に私が転職する際にも必要だと感じましたね。
- マネジメントは組織で働くなら重要
- どんな業種でもマネジメントスキルはアピールできる
- 歳を取るにつれてマネジメント経験を重視される
マネジメントは非常に面倒、自分でやった方が早いと思いますが、若いうちにできるだけマネジメント経験を積んだ方が将来的にかなり有利になります。
部下の性格を理解し成功体験をさせてみよう!
本記事では、仕事できない人の指導方法について解説していきました。
人を指導するには相手の性格を理解し、成功体験を作ることで自発的に動けるようになる成長サイクルに乗せることが大切です。
まとめ
- 相手の性格を分析し接し方を考える
- 褒めて伸ばす、叱って伸ばすかを見極める
- 部下に仕事で成功体験を積ませる
- 相手を頭ごなしに叱らない
- 印象で決めつけたり人格を否定しない
また、マネジメント経験を積むことで、将来のキャリアアップへつながることは間違いありません。
ここは諦めず、部下の適性を見極めて育てることを意識しましょう。