step.5 内定承諾と退職準備

内定承諾と退職準備

やっと内定が出たんです!これで働きながらの転職活動も終わりですよ!

おめでとう!これでひと段落つけるね。ちなみに採用条件が明記された書類ってもらった?

ふづき

はい、もらいましたよ!しっかり確認していませんが‥。

後悔しないように内定承諾前にしっかりと確認しようね。

ふづき

ここでは、内定承諾に採用条件を確認するポイントや、退職の流れやマナーについても紹介していきます。

内定が出たら労働条件や待遇を確認しよう

内定が出てやっと転職活動が終了となり安堵する人も多いでしょう。しかし、喜ぶのはまだ早く採用の条件面を確認してからにしましょう。

ふづき

自分の思い違いで入社後に判明して、転職を後悔する可能性があります。まずは落ち着いてしっかり条件を確認しましょう。

内定が出てたら労働条件通知書もメールなどで通知されるはずです。

下記項目が記載されているか確認しましょう。

  • 労働契約の期間に関する事項
  • 就業の場所及び従業すべき業務に関する事項
  • 始業及び終業の時刻、所定労働時間を超える労働の有無、休憩時間、休日、休暇並びに労働者を二組以上に分けて就業させる場合における就業時点転換に関する事項
  • 賃金(退職手当及び臨時に支払われる賃金等を除く。)の決定、計算及び支払いの方法、賃金の締切り及び支払の時期並びに昇給に関する事項
  • 退職に関する事項(解雇の事由を含む。)
  • 退職手当の定めが適用される労働者の範囲、退職手当の決定、計算及び支払いの方法並びに退職手当の支払いの時期に関する事項
  • 臨時に支払われる賃金(退職手当を除く。)、賞与及びこれらに準ずる賃金並びに最低賃金額に関する事項
  • 労働者に負担させるべき食費、作業用品その他に関する事項

引用:労働基準 よくある質問|厚生労働省

条件をよく確認して入社前に交渉できる最後のタイミングです。自分がイメージしていた条件であるかをしっかりと確認しましょう。

採用条件の確認ポイント

  • 月給、年収の金額にギャップはないか?
    選考中は年収ベースで話しますが、場合年収÷14分割の場合もあります。
  • 残業手当は「みなし残業」の有無
    みなし残業(月給に残業時間が一定時間含まれている)だと一定時間を越えないと残業時間がつきません。前職で残業代の収入があった人は注意が必要です。
  • 賞与は年何回、どんな条件ででるのか?
    賞与の出る条件や実績も確認いましょう。年収が少なくなる場合もあります。
  • 入社してからの賞与はいつから出るのか?
    入社後半年以上働いていないと支給対象者にならないことが多いです。初年度は年収は下がります。
  • 週休2日/完全週休2日の確認
    週休2日は月に週休が2日が週1回でもあれば当てはまります。完全週休2日は、毎週2日の休みがあります。ただし、土日とは限らず水、日かもしれません。業種によって変わるためしっかりと確認しましょう。
  • 各種手当の条件
    例えば、交通費支給の上限いくらか?住宅手当、家賃補助どちらなのか?など手当の条件を確認しましょう。

採用条件通知書で承諾がとれれば、その条件をもとに雇用契約書を交わす流れとなります。

これは採用条件通知書が雇用者側からの一方的な条件の通知(条件提示)に対して、雇用契約書は両者が合意したという証拠の書類を意味します。

ちなみに内定後に「オファー面談」が設けられることがあります。これは、内定後に内定者と企業側で条件面のすり合わせを行う面談です。

もし、オファー面談が企業側からリクエストがなければ、こちらからお願いしてもよいでしょう。

ふづき

気になるところがあれば、遠慮なく条件を確認するようにしましょう。

退職準備

内定が出たら労働条件や待遇を確認しよう

転職先の条件に合意できたら、いよいよ在籍している会社の退職準備に移ります。

少なくとも以下の点に気をつけて伝えるようにしましょう。

  • 会社の繁忙期は外す
  • 遅くとも1ヶ月前に伝える
  • 直属の上司に伝える
  • 対面で直接会って伝える
ふづき

やはり電話やメールで伝えて終わりというのは社会人として適切ではありませんよね。

上記で最も気をつけたいのは退職日の設定です。やはり残る同僚の負担を考えるなら、引継ぎ期間や有休消化も含めて2ヶ月~1ヶ月半前を目安には伝えるべきでしょう。

退職の意思を伝える流れ

退職の意思を伝える流れ

退職を伝えるにもマナーがあります。具体的には以下のような流れになるでしょう。

  • 事前に直属の上司にアポイントを取る
  • 会議室など別室で上司に直接退職の意向を伝える
  • もし引き止められても揺るがない意志を示す
  • 業務の状況や後任者の推薦があれば伝える

初めて上司に退職の意向を伝える場合は、退職届は必要ありません。意思を伝えて納得されれば、後日退職届を出してほしいと依頼があるでしょう。

引き留めに合う可能性が高くなかなか伝えにくいと感じている方は、以下の記事で退職理由についてアドバイスを記事にしています。参考に読んでいただければと思います。

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Step5.まとめ

内定が出たら安心してしまい、採用の条件の確認をせずに後悔してしまうことも少なくありません。

この記事でお伝えした条件をしっかりと確認して、年収への影響がどのくらいになるかを算出するべきです。

ふづき

早く転職活動を終わらせたいがために、よく精査せずに内定を承諾しないように気をつけてくださいね。

また、会社を辞める際にも「立つ鳥跡を濁さず」という通り、お世話になった職場に迷惑がかからないようにスケジュールに余裕を持って退職しましょう。

2022年5月3日