この記事でわかるコト
- 業務過多の意味や退職は甘えなのか?
- 業務過多を改善方法は?
- 業務過多を退職理由にしてもいい?
- 自分だけ忙しすぎるケースって?
仕事が多すぎてこなせないと業務過多(キャパオーバー)を感じて退職を考えていませんか?
そんな方に向けて本記事では、業務過多の原因を見ていきながら、退職基準や乗り切るための対処方法について解説していきます。
この記事を読み終わるとあなたのモヤモヤをきっと解決できるでしょう。
この記事を書いた人

- 5回の転職経験あり
- ITベンチャー企業の採用担当者(5年目)
- 内部監査業務も経験
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この記事で分かること
業務過多の意味とは?

業務過多とは、文字通り「業務」と「過多」(=多すぎる)の組み合わせで、職場で担当している仕事が多すぎることを意味しています。

類義語で、キャパオーバー(キャパシティーオーバー)もよく使われるね。
このような業務過多になる原因は以下が考えられます。
業務過多になる原因
- 会社の状況
⇒経営状況の悪化、人件費抑制、企業風土など - あなたの能力や性格
⇒能力、断れない性格、パワハラなど
業務過多の原因は後述しますが、想定以上に「自分の能力」や「性格」が影響しているケースも珍しくありません。
業務過多で退職しても甘えではない

結論をいうと業務過多であり、改善されることがないなら仕事を退職しても問題はありません。

面接の退職理由でよく聞く理由だね。どれだけ業務過多だったかを説明できるのが大事だね。
業務過多、キャパオーバーが疑われるケースとして以下が目安だと考えています。
- 勤続年数は1年以上はあり、繁忙期など関係なく常に忙しい
- 同僚も含めて月の労働時間が200時間超えが当たり前
- 業務過多を改善される気配ない
業務過多はを引き起こすのは、会社の規模の大きさに関係ありません。会社の経営方針、企業風土が大きく影響しているケースが大半です。

企業規模に関係なくその会社の経営方針や企業風土によることが多いよね。
大手なら安心できると思ってたけど、そうでもないんですね。


企業規模より、企業風土だね。人件費にシビアな会社は慢性的に業務過多かもしれないね。
経営者が人を雇うよりも、割り増し賃金を支払っても今いる従業員に仕事をさせることを望んでいるならもう絶望的です。
ただし、自分が仕事ができないことを棚に上げて、会社が残業させてまで仕事を押し付けると勘違いしている場合もありますから注意しましょう。
詳しくは後述しますがその辺も合わせて最終判断が必要です。
Advice
業務過多で辞めても良い。転職時にも理由は伝えても問題なし。ただし、自分の能力不足ではないかの見極めはしておきましょう。
以下の記事も参考にしてくださいね。
合わせて読みたい
みんなの仕事を辞めたい理由とは?
関連記事 仕事辞めたい理由ランキングは?|退職理由は建前で辞める方法を解説
業務過多がストレスになる原因とは?
業務過多でストレスを感じる原因を以下にまとめてみました。ここではケースを一緒に見ていきましょう。
人手が足りない

中小企業やベンチャー企業で人件費を増やせない会社は、日常的に人手不足です。

一人で何役も兼任することが多いでしょう。私も採用だけでなく他の業務も担当してますしね。
これから成長していくベンチャーなら、会社の成長を夢見ながら頑張れるかもしれませんが、単にコスト削減のために人員が増強されない企業経営だと、従業員にとっては非常に厳しいでしょう。
上司の能力不足

上司が部下に仕事を振って自分は何もしない上司や仕事ができない上司ではありませんか?
以下のようなケースが当てはまるでしょう。
- 上司なのにミスが多い
- 部下の教育をしようとしない
- 責任転嫁をする
- 部下の要望を聞き入れたふりをする
- すぐ怒る
上記のような上司に当たると、部下がフォローしなければならないことが多く、残業も増えるばかりですよね。

私も明らかに能力が低く、部下に判断をさせて責任転嫁する上司もいましたね。
仕事でミスが多く仕事が進まない

業務過多になっている原因が自分にあるケースです。
自分の能力が低く、仕事が進まないことが挙げられます。そんな人は以下の原因が考えられるでしょう。
- 同じ間違いをする
- 報告・連絡・相談が上司にできない
- メモを取ったり、見直したりできない
- 理解したつもりになっている
自分で認識している場合ならいいですが、残念ながら能力が低いことを認識できていない場合があります。
この場合は転職しても同じ状況に陥ることになるでしょう。
頼まれたら断れない

仕事を頼まれたら断れない性格の人は、基本的に業務過多になることが多いでしょう。
職場でも上司や同僚から「あの人ならお願いしやすい」と都合よく使われているからです。
もともと温厚な性格やHSP(Highly Sensitive Person:感受性が強く敏感な性格の人)は、自分よりも相手を優先させてしまうため、頼まれると断りにくいでしょう。

管理人である私もHSPです。相手の気持ちがわかるため、断れないというところがあるんですよね。
そんな性格の人は、最初から全部断わらず段階を踏んで断るようにしましょう。
例えば、以下を試してみてはどうでしょう?
- 3回に1回は断る
- 週末の残業は断る
など、自分なりの流儀を決めておくのです。

次第に相手も遠慮するようになるよ。
上手な断り方は後述していますので参考にしてくださいね。
業務過多を改善する方法ってあるの?
ここでは業務過多を改善できる方法を紹介しますね。
業務過多を改善する方法
会社に進言してくれそうな先輩に相談する

業務過多な状況は、会社側は把握していないこともあります。

かと言って自分から言い出しにくいですよね…。
その場合は、職場に信頼できる先輩(距離の近い上司)など比較的話しやすい人にまず相談してみましょう。
さらに条件を上げると、その相談相手から会社側にうまく伝わる人物を選ぶのがコツです。

会社で誰かに相談すると、大抵は上司の耳に入ります。逆にそこを利用するんですね。
ただし、相談する内容も甘えや泣き言に捉えられると単なる愚痴になるので、伝え方には細心の注意を払いましょう。
例えば、下記のように自責の念を切り口にする伝え方がよいでしょう。
- 仕事で遅くなるのは、自分の仕事の進め方が間違っていないでしょうか?
- 残業代がかかるので部の迷惑になっていませんか? など
まずは会社側に間接的に伝えて様子をみてみましょう。
断る勇気を持つ

2つ目のケースでは、仕事を頼まれたら断れない性格の方に向けてのアドバイスです。
やはり大切なのは、断る勇気を持つということです。
それができたら「悩みなんかしないよ・・」と思われる人もいるでしょう。
そんな人のために、相手を不機嫌にさせない上手な断り方を紹介しますね。

上手に断る建前の3ステップ
- 声をかけてもらったお礼を伝える
- 仕事ができない理由を伝える
- 代替え案を提案する
上記のように3つのステップで断るようにすると、相手を不機嫌にせずにうまく断ることができます。

建前の理由で「上手にかわす」というのがコツです。
詳細を説明すると以下になります。
②仕事を受けれない理由を①と③で挟むことで、不思議と断られても嫌な気持ちになりません。
①「私に仕事を振っていただくなんて…」のような意味合いで、お礼を俺を伝えることで気持ちを高揚させます。
②本音を伝えて、③で本当に手伝う気持ちがある意思表示でフォローを入れるのです。

代替日を提案すると「やる気はあるんだなぁ」ってなるんです。
直球で断るよりも丁寧な言い方をすると効果があります。
断れない性格の方は試してみてくださいね。
残業をしないことを周囲に伝えておく

毎回断ることにストレスを感じるなら、何か残業ができない理由をあらかじめ同僚に周知してもらうことで頼まれることが少なくなるでしょう。
例えば、以下のようなイメージです。
- 趣味で習い事を始めた
- 資格の勉強をしている
- 家庭の事情で早く帰らないといけない

嘘までついて残業を断るのは、嘘が発覚した時に職場の人間関係が悪化するのでそれはやめましょうね。
上記のように理由がないなら、いっそうのこと断るためになにか予定を作ってみてもよいでしょう。
会社で認められるなら、副業を始めるというもいいと思いますよ。

会社以外でも積極的にやりたいことを見つけることもスキルアップにもつながっていくでしょう。
自分だけ業務過多のケースとは?
自分だけ業務過多であると思う理由にはいくつか原因があります。主に以下が考えられるでしょう。
自分だけ業務過多のケース
- 仕事ができる人
- 仕事ができない人
- 上司からパワハラを受けている人
仕事ができる人

仕事ができる人には、やはり仕事が集まってきますよね。
上司や部下からも頼られ仕事をお願いされることに不満を持っている人は少ないでしょう。
なぜなら、忙しいことが幸せであり、責任感を持っているので、業務過多とは感じないからです。

うちの会社でも忙しいといいながら、嬉しそうに働いてる人はいるね。
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関連記事 仕事ができる人の特徴や習慣とは?|仕事ができる人の4つの考え方も紹介
仕事ができない人

仕事ができない人が自分の能力不足を棚に上げて、会社が悪いと考えるモンスター社員のようなケースです。
実は、仕事できない人ほど自分は他の人より仕事ができると考える人は実は多いのです。

私も若い頃は同期でも出来る方だと勘違いしていた頃がありました…
もう一度振り返って、自分の客観的な評価を振り返ってみるべきでしょう。
会社で評価が低い人は以下のような現象をよく見ます。
- 自分の意見を聞いてくれない
- 愚痴っぽい
- 勤務態度が悪い
- 孤立している

私の経験からですが、職場で評価低い人には人が寄ってきません。
もし思い当たる節があるなら、自分を振り返ってみてください。もし、自分の評価に疑問が残るなら、上司に問いただしてもいいでしょう。
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パワハラを受けている

上司のパワハラを受けていると確信が持てるなら、揉め事にするよりは冷静な対処を心がけましょう。
対処するステップとしては以下が考えられます。
- 社内・社外の相談窓口に相談する
- 異動願いや配置換えを希望する
- 転職する
上記の相談窓口は、カウンセラーなど第三者の人に悩みを聞いてもらうのも意外に効果的です。
客観的なアドバイスで自分を冷静に振り返ることができるからです。

社内で相談できないなら、公的な相談窓口に連絡してみよう。
改善が見られない、精神的にどうしても辛いとなれば、やはり配置転換や転職も検討しましょう。
転職についても以下の記事を参考にしてください。
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転職で業務過多を退職理由にしても問題なし
採用担当の立場からお伝えすると、業務過多を転職を理由にしても問題はありません。
ただし、気をつけないといけないのは「伝え方」です。
面接でよくあるのが、質問していくと前職の悪口が止まらなくなる人がよくいます。
あまり、ペラペラと悪口を披露してしまうと評価が悪くなります。

前職の悪口は基本は言わないこと!
面接で「業務過多」を退職理由にする伝え方

面接で業務過多を理由にする場合は、業務過多の状況で、自分はどう対処したかを答えられるようにしておきましょう。

単なる甘えだと思われないよう、客観的な数字を用いて伝えるのがコツだね。
例えば、以下のような伝え方です。
前職では毎日終電で帰宅、休日出勤もあり、労働時間が月平均200時間は日常的でした。上司にも相談したものの、残念ながら労働時間が長い人が評価が高い企業風土は変わることはありませんでした。
私は、プライベートの時間で業務関連の知識を深めたり、資格取得の勉強時間が取れる労働環境で働きたいと考え転職を決意しました。
具体的に残業がどのくらいあったか、会社にも相談したのか、前向きな理由で退職を決意したかを意識しましょう。

以下の記事でも退職理由について書いています。参考にしてみてくださいね。
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業務過多が改善されないなら転職を検討する
この記事では業務過多についてお伝えしてきました。
業務過多になるケースは必ずしも会社に原因があるわけではなく、自身の能力が影響している可能性があることをお伝えしました。
まとめ
- 業務過多の原因は、会社側だけでなくあなたの能力が低い可能性もある
- 頼まれやすい人や断れない人は、上手に断る方法を覚える
- 仕事ができない人には人が寄ってこない
- パワハラで業務過多になっているならまずは公的窓口に相談してみる
- 業務過多を退職理由にしても問題なし
- 面接で業務過多の伝え方には気をつける
業務過多になっている理由を振り返り、改善できるように動いてみましょう。
企業風土から改善が難しければもちろん転職を検討してもよいでしょう。