活躍するぞと胸躍らせて入社した会社なのに、現実は「仕事がつまらない」「毎日怒られてばかり…」など辞表をいつ出そうかと悩む一方で、このまま本当に辞めていいのかと悩んでいませんか?
今あなたが辞めたいと思うその理由は、多くのビジネスパーソンが抱く会社を辞めたい理由に当てはまります。
この記事では、世間のビジネスパーソンが仕事を辞めたい時はどんな理由が多いのか統計を参考にしながら、苦しい時期を乗り切る対処法を詳しく解説していきます。
この記事の要点
辞めたい時期は入社後半年、2~3年後が多い
辞めたい理由には外的要因と内的要因がある
内的要因なら退職を考え直す余地あり
外的要因はなら退職も仕方ない
転職で失敗しないために自分を振り返ることが大切
この記事で分かること
みんなの仕事を辞めたい時はどんな時なのか?
仕事を辞めたいという理由はさまざまですが、一般的にどんな理由が多いのでしょうか。20代で初職(初めて就いた仕事)の退職理由をみていきましょう。
初職では仕事が合わないと考える人が多い

上記のデータは、初めて就いた仕事(初職)を辞めた理由の統計で、「自分と仕事が合わなかった」という回答が最も多い結果となっています。やはり、仕事へのギャップが大きかったといえますね。
その次は、「人間関係」を理由に辞めた人が多いという結果です。こちらの理由は、年代に関わらず働く上で避けられない悩みのひとつですね。
仕事辞めたい時期は最初の半年以内と2~3年後が多い

「仕事を辞めたい」理由も年齢を重ねることで変わっていきます。
例えば、20歳代は自分がやりたいことのために仕事を辞める人が多いですが、30歳を過ぎると家族のために良い待遇や環境を求めて仕事辞めたいと思う人が多くなる傾向にあります。
ポイント
【入社数か月】転職で入社後にギャップを知った時
【入社2~3年】仕事に慣れて違う会社で自分の可能性を試したい
【30代以降】結婚・出産・新居購入などライフイベントがあった時


できれば、社会人として最低限のマナーやビジネススキルに自信を持てるまで、しばらくは我慢してみることをおすすめします。
まずは、仕事をやめたい理由を紐解いてみよう
これまでどんな理由でいつ頃辞めたいと思うのかをご紹介しましたが、仕事を辞めたいと思うことを分析するのも大切です。
会社を辞めたい原因は「外的要因」と「内的要因」の2つに大別されます。ここではその2つの原因について紹介していきます。
ポイント
外的要因⇒自分ではどうにもならないことが原因
内的要因⇒自分と他者を比較した負の感情が原因
仕事を辞めたい時の理由が自分ではどうにもならない【外的要因】

外的要因は、仕事を辞めたいと思う原因が、自分の力ではどうすることもできない場合です。例としては以下のような原因があげられます。
ポイント
会社の給与水準が低い
社風が合わない
残業や休日出勤が多い


仕事を辞めたい時の原因が自分にある場合【内的要因】

内的要因は、主に自分の感情や考え方が大きく影響している場合です。働いているとどうしても、その日に理不尽なことや嫌な出来事があれば、今の仕事に対して「こんな仕事辞めてやる!」と思うことも多いはず。例えば以下のようなケースが考えられるでしょう。
ポイント
上司に叱責された「くっ悔しい!」
同僚の昇進が早い「なんであいつが・・」
自分を責めている「仕事が合ってないのかも」


内的要因が原因ならモチベーションアップを考えてみる

内的要因により「仕事を辞めたい!」と考えているときは、仕事に対するモチベーションが下がっているはずです。「何としたい!」と思っているなら、まずは仕事に対するモチベーションを上げる努力をすることで乗り切れる場合があります。
ここでは、モチベーション上げる対処方法をいくつか紹介します。
ポイント
割切って考えてみる
将来ではなく「今」を考える
最初から「完璧」を目指さない
人間関係は距離を置く
対処方法①割切って考えてみる
人間関係や自分の評価など今の会社で働くことが納得がいかない、我慢できないことはあるでしょう。でもどの会社にいってもストレスがない職場はありません。
毎回、納得がいかないからとって辞めてるときりがありませんよね。
今、悩んでいる原因に対して、「まあこれも仕事のうち」「仕事だから仕方ない」と割り切って考えると気が楽になります。
対処方法②「将来」ではなく「今」を考える
この仕事をずっとやっていくのか・・と考えると人間はどうしても不安になります。この場合、「今」だけを考えてみませんか?
まずは、今の会社で小さな目標「小目標」を掲げましょう。例えば、この会社で営業アポイントが普通に取れるまで頑張ってみるという、将来ではなく今に焦点を定めると良い結果が生まれることもあるはずです。
また、小さい目標を積み重ねていく方が、モチベーションも維持しやすいよいえるでしょう。
対処方法③最初から「完璧」を目指さない
仕事上で失敗や上司の叱責から、自分の実力不足を責める傾向の人は、最初から完璧を目指そうとしている人が多いように思います。その考えは一度失敗すると、自己肯定感を低くしてしまい良いサイクルにはなりません。
最初から完璧を目指そうと思わなくてもいいのです。「6割くらい取れたらそれで十分、命まで取られるわけじゃない。」(私が新人の頃に言われた言葉)と思えば少しは気が楽にならないでしょうか。仕事の出来には個人差があり、焦らず確実に自分のものにすればいいのです。
対処方法④人間関係は距離を置く
誰でも職場には1人は、そりが合わない人がいますよね。そんな人が仕事で関わりが深いと強いストレスを感じるでしょう。学生の時のように、会社でも親しい関係を作ろうとしますが、それがストレスとなって疲弊したり、人間関係がおかしくなるのです。
仲が良いことに越したことはないですが、無理に職場で良好な人間関係を築く必要はないのです。苦手な人は、なるべく距離を置き仕事に支障をきたさない最低限の接し方で大丈夫なんです。
外的要因でどうにもならないなら退職も考えてみる

自分でどうにもならない外的要因で仕事を辞めたいといなら、我慢しすぎても心身に影響が出ることもあるため、仕事を辞めるという選択は否定しません。
しかし、転職するにあたり失敗しないためにどこに気をつければよいのでしょうか。ここでは気をつけるポイントを紹介します。



会社の知名度にこだわらない
20代前半で第二新卒としてみられる年代の転職なら、自分が学んできたことや興味があることが生かせる業種で探しましょう。若いうちは、消費者目線で知名度のある大企業や人気の業界などイメージが良い会社や業界に目移りしがちです。
しかし、イメージだけで仕事を選ぶと必ず失敗します。現時点で将来どうなりたいかをイメージして、目標を達成するために今必要な身に着けたいビジネススキルを習得できる会社を探しましょう。
自己分析をしっかりとする
20代後半は、ある程度の社会人としてのビジネススキルも身に着けており、まだ20代だけあって柔軟に知識を吸収できる年代です。そのため、企業からも引き合いが多い年代です。
また、この時点なら他業界への転身もできます。そのため同業界に絞らず幅広い視野で転職先を検討するべきでしょう。自分がやりたいことを重視しがちですが、かえって可能性を狭める場合もあります。将来的な可能性を広げるため、自己分析をしてゼロベースで考えてみるものいいでしょう。
30歳過ぎると即戦力やマネジメント経験を求められる
30歳以上になると企業からは、即戦力やマネジメント経験を求められます。すでにビジネススキルも確立されている年代であり、企業側もどれだけ持っている能力で、自社の利益に貢献してくれるかを重視されます。
活動を始める前に自身のスキルの棚卸しをして、自分のスキルの価値を改めて再確認してみましょう。また、過去の経歴に固執しているイメージを与えないよう、適応能力もあることもアピールできる材料を探しましょう。
感情的にならずに辞めたい理由を客観的に振り返ろう
仕事を辞めたいと思うことは誰もが思うことで、1度や2度だけでないはずです。特に社会人経験が少ない20代前半の方は、目の前の仕事に対するネガティブなイメージを会社自体の不満にしてしまう傾向があります。
まずは冷静に振り返ってみて、なぜ辞めたいと思うのかをじっくりと考えてみましょう。そうすることで、失敗のないキャリアを積み上げることができるでしょう。