こんな悩みありませんか?
「はぁ、今日も会社か・・」と毎日仕事を辞めたいと思っていても、周囲に甘えと思われてしまうことために踏みとどまっていませんか?

会社辞めることが「甘え」か「甘えではない」かは、前向きな理由であれば甘えでないといえるでしょう。
前向きな理由とは、ここでは以下を指します。
・やりたいことが明確に決まっている
・スキルアップがしたい
など自分の将来のキャリアプランが明確になっていることを指します。
この記事では、仕事を辞めたいことが「甘えなのか?」を年代や社歴に応じてさまざまな角度から解説していきます。
この記事で分かること
前向きなら仕事辞めるのは甘えではない

やりたいことがある、あるいは次が決まっているなど前向きな理由で仕事を辞めるなら甘えではありません。
基本的に不平不満はいうが何も行動に移さず、仕事から逃げ出したいといった理由は周囲からは甘えと言われても仕方ないでしょう。
また、甘えの感じ方は勤続年数や世代によっても変わります。
例えば、入社1年目と5年目、10年目の辞めたいという理由は異なり、年数が経つほど細分化されていきます。
極端なことを言えば、勤続年数10年の人が辞めたいといっても「甘え」と感じる人は少ないですよね。

むしろ、その決断を尊重する人が多いでしょうね。
辞めたい理由を客観的に振り返って、まず辞めることが前向きであるか、あるいは自分の背景や立場からどう見えるのか考えてみましょう。
もちろん、ストレスにより体調を崩している場合は仕事を辞めるのは甘えではありません。むしろ酷くなる前に休職や退職も検討した方がよいでしょう。
Advice
仕事辞めるのは前向きなら甘えでない。年代や勤続年数も関係するので客観的に辞めたい理由を振り返ってみよう。
仕事辞めるのが甘えと思われるケースは?
仕事を辞めるのが甘えと思われる場合はどんなケースでしょうか。ここでは甘えとしてよくある理由をみていきましょう。
よくある辞めたい理由
- 職場の人間関係がしんどい
- 朝起きるのが辛い
- 仕事から逃げ出したい
- 仕事でミスをした
- 結婚を理由にして辞めたい
職場の人間関係がしんどい

人間関係がしんどくて辞めたいというのは、誰もが一度は思うことでしょう。
仕事をうまく回す意味でも上司を含めた同僚との良好な人間関係を築くことは必要です。
しかし、周囲への気遣いでストレスを感じるのも事実です。

学生時代のように好きな相手と一緒に仕事したいですが、そうもいかないのが悲しいですよね。
人間関係はどこの職場にいっても避けられない問題です。人間関係が辛いから仕事を辞めているときりがありません。
まず、苦手な人への振る舞い方、距離感を保つなどストレスをためず、職場の人間関係を割切ることが大切です。
毎日会社に通うのが面倒

毎日、会社に通うのが面倒だから仕事を辞めたいという理由もあるでしょう。
特に最近ではリモートワークの導入が進む中でなぜ通勤しないといけないのかと考える人も多くなっています。

リモートワークの普及で随分、働き方が変わりましたね。
残念ながら、組織に所属する以上は就業規則に従って働くしかありません。
どうしても、時間を縛られたくないならフリーランスや独立して自分のスタイルで働くしかありませんよね。
まだ、社会人として経験が浅い人は会社組織で働くという経験を積む意味でも、体を慣れさせる意味でも乗り越える必要があるでしょう。
仕事から逃げ出したい

上司から怒られたり、プレッシャーをかけられれば、仕事から逃げ出したいと思うのは当然ですね。
しかし、仕事で目標の達成という緊張感がなければ、あなた自身も成長しません。

楽な道を選べば成長は鈍化し、数年経ってくれば同期と大きな差として表れてきます。
あなたが20代の若手のビジネスパーソンなら、ここは失敗してもいいから乗り越える、チャレンジ精神で仕事に臨んではどうでしょう。
仕事ができない

仕事ができないからいっそうのこと辞めてしまいたいと思うこともあります。
性格にもよりますが、ミスをしてしまい自分を責め、落ち込んでいる時には「あぁ情けない‥」と考えてしまいますよね。

後から振り返れば「そんなこともあったな」と想い出になります。
大切なのは自分を責めてばかりではなく、仕事ができない自分を認めてあげる、自分自身を攻撃せず労わってあげることです。
そうすることで、自己否定をせずきっと前向きに生きられるようになります。
もちろん、同じミスを繰り返さないようにどうすればいいかPDCAを回すことも大切です。
新卒にありがちな辞めたい理由など以下の記事で紹介しています。
新卒で入社した新人が辞めたい理由は甘えにあたるの?
関連記事 新卒で仕事辞めたいは甘え?|転職を成功させる方法も解説
仕事辞めても甘えではない理由とは?
これまで甘えといわれる辞めたい理由をお伝えしましたが、ここでは辞めても仕方ないケースを紹介します。
ブラックな会社である

仕事が終わらなければ休日出勤も珍しくなく、サービス残業しなければならない会社もあるでしょう。
例えば、以下のような企業体質ではないでしょうか。
・長時間労働が美徳とされている企業風土
・時間外での作業が多い
・サービス残業をしないといけない

従業員の長時間労働や健康を考えられない会社はやはり問題があるといえます。
残念ながら個人が声を上げたところで、経営陣の考えが変わらないと働き方は変わりません。
心身に影響が出る前に、自分が望む働き方をできる会社を探した方が充実した性格を送ることができるでしょう。
パワハラやセクハラを会社が容認している

パワハラやセクハラを受けており、経営陣が黙認しているなら良い会社とはいえません。
経営者の気質が企業風土に影響を与えており、周囲も黙認していることが多いでしょう。

このように公然とパワハラやセクハラが横行している会社には、優秀な人材は残りません。
労働者の働き方が尊重される時代において、労働環境を改善しない企業では長期的に働くべき会社ではないでしょう。
待遇面以外にもストレスが少なく安心して働ける環境というのも大切です。もう一度振り返って考えてみましょう。
体調を崩している

パワハラやセクハラ、長時間労働ですでに体調を崩しているなら職場を離れた方がよいでしょう。
・同僚の前で叱責する、圧力をかける
・上司がセクハラ発言など平気で行う
・働きすぎで体を壊している

メンタルで不調な時は、本人が気づかないことは多いんです。
不調になっても無理に出社することで、さらに体調を悪化させることにもなりかねません。
ちょっと不安を感じているなら、専門の医療機関を受診してみましょう。
年代別の仕事辞めるのが甘えではない理由
仕事辞めたい理由が甘えでない理由は年代よって変わります。ここでは各年代で甘えではない事例を紹介します。
20代で仕事辞めたいが甘えでないケース

20代の仕事辞めたい悩みは、甘えと捉えられがちですが一概に甘えとは言えません。
20代でも入社時期が高卒、専門卒、大卒で入社時期も違うため、社歴で仕事辞めたい悩みが変わっていくからです。

入社1年目の時は社会人経験が少なく、抱いていたイメージとギャップを感じるのが多い時期ですね。
一般的に社会人経験が浅いと辞めたい理由が甘えと言われてしまうことが多いでしょう。
しかし、以下のケースに限っては甘えとは言えないと考えています。

<入社1年目の悩み>
・やりたいことが明確に決まっている
・ブラックすぎる過酷な環境
・強いストレスからうつを疑うほど体調が悪い
・仕事が向いてない・ミスマッチ

考えてみると、自分の力だけではどうにもならないことが多いですね。
そして、入社2~3年目になると仕事を辞めたい悩みも少しずつ変わります。
1年目の頃より仕事の流れを把握し、一喜一憂しながらそれなりに社会人として自信がついてくる時期です。
そうなると、以下のような新人の頃とは違う理由が出てきます。

<入社2~3年目の悩み>
・仕事がやっぱり向いていない
・長時間労働が当たり前の職場
・キャリアアップをしたい
・社風が合っていない
など、ビジネスパーソンとして成長していくにつれ、仕事辞めたい理由も変わっていくのです。

このような理由は誰も甘えとはいえませんよね?
さらに、入社5年目になるとどうなるでしょう?
こちらの続きは「20代で仕事辞めたいは甘え?判断基準を解説|勤続年数でも変わる」の記事で紹介していますので是非読んでみてください。
30代女性で仕事辞めたいが甘えでないケース

30代で仕事を辞めたいというのは、もはや甘えではなく立派な決断です。キャリアップも考えて転職する人も多いでしょう。
特に30代の女性となれば結婚や出産、育児などライフイベントが多くなり転職に対してかなりネガティブに感じる時期です。
そうなると、先がわからないのに仕事を辞めるということを「甘え」と考えがちです。
確かに30代になると女性が不利となる企業や業界もありますが、一方で暖かく受け入れてくれる企業もたくさんあります。

「どうせダメだから‥」と悲観的にならず、30代の女性でもポジティブに考えてみましょう。
30代の女性が仕事辞めたいけど悩んでいる人に向けて「30代で女性が仕事辞めたいは甘えではない|仕事を探す方法も解説」の記事で解説していますので読んでみてくださいね。
仕事向いてないで辞めるのは甘え?

仕事向いてないと考える人は年代、社歴問わずとても多い理由です。
仕事が向いていないと感じるのはさまざまな理由がありますが、特に「仕事に適性がない」に限るなら、決して甘えではないと言えます。

我慢して働き続けても成長も鈍り、身にならないからです。時間がもったいないと思うのです。
ただし、適性が合わないから辞める判断は、最低でも2、3年は働いてからの判断ベストです。
なぜなら、年数が短いと仕事への理解ができておらず、上辺だけで誤った判断をしてしまいがちだからです。
また、最初は適性がないと思っていても馴染んでくるとそれが自分にとって天職になる日が来るかもしれませんよ。

あがり症の私が初職で希望していない営業に回され、いつ辞めようかと考えていました…。
でも、2年後にはやりがいを感じている自分がいましたよ。こんなケースもあるんですよ。
これは若手の社会人だけでなく30代、40代以降でも「やっぱり向いてない」と感じる人も多くいます。
年齢が高くなると若い時のように自分探しの旅に出ることも適わず、ストレスが少なくそこそこ自分に合っている「適職」として考えている人の方が多いかもしれません。
天職とはどうやって探す?
仕事が合わないと感じるなら、どうやって天職といえる職業を探せばいいのでしょうか?
「やりたいこと探し専門心理カウンセラーの 日本一やさしい天職の見つけ方|中越 裕史 (著)」では天職の見つけ方は以下とされています。

この本では、上記の3つの要素の1つでも見つけることができれば、他の2つが満たされることがある。まずは、自分がどれを重視しているのかを考えながら焦らず探すことが大切だと書かれています。
上記の図の通りに探してもすぐに見つかるわけではありませんが、自分に合った仕事とどう向き合っていくかは考え方次第です。
人生100年と言われる時代です。30、40代でもまだ半分弱です、焦らずじっくりと考えていきませんか。
仕事辞めたい時を乗り越える方法
仕事辞めたいと気持ちが高まっていても、どこか「甘え」と考える自分がいて、乗り越えたい気持ちもどこかにありませんか?
もし、考えたいのであれば、ここで紹介する乗り越える方法を実践してはいかがでしょうか。
ここでは乗り越える方法をいっしょにみていきましょう。
職場の人間関係は割切る

職場の上司や同僚との人間関係で悩んでいるなら、いっそうのこと職場だけの関係と割切ってみましょう。

無理に上司や同僚と親密になる必要はありませんよ。
確かに仕事を円滑に進める上では交流も必要ですが、「仕事上の付き合いだからこんな程度で十分」と思うとすごく楽になります。
特に小さいころから人気者だったり八方美人な性格の人は、周囲の人と仲良くなることにある意味「義務感」みたいなものを感じてませんか?
そんな性格の人は、社会に出て知らない間にストレスになってしまいがちです。
職場の人間関係においても取捨選択を心がけてみてください。きっと気持ちも楽になりますよ。
親や知人に相談する

昔からあなたのことを良く理解している親や兄弟、友人に思い切って相談してみましょう。
付き合いが長いとあなたの性格を良くしっているだけに、仕事をやめることに対して客観的なアドバイスをもらえることもあります。
ちなみに誰かに相談することは以下の効果があります。
相談することの効用
- ガス抜き効果
- 不安の減少
- 悩みの整理
- 曖昧な点がはっきりする
- 話すことで解決方法の発見
相談するのは、恥ずかしいや内面をさらけ出すことになるために避けがちですが、メリットも多いため客観的に自分を見るためにも一度相談ことも考えてみるとよいでしょう。
自己肯定感を高める

仕事ができないと感じているなら、まずは自分を責めず認めてあげましょう。
劣等感を感じて悩んでいるなら「8割程度できれば問題ない」と自分を励ましてください。

今は仕事できなくていいじゃないですか。焦らなくて自分のペースでいいんですよ。
どちらにしろ、過去の失敗を責めても過去は変えらません。それならできない自分を認めて自分を前向きになることです。
今辞めることが正しいのかを考える

会社を辞める決断を下す前にもう一度、以下を振り返ってみましょう。
・今の会社でキャリアは積めないのか?
・今の会社の良い所を考える
・自分は他社からも魅力的な人材なのか?
どうしても転職したいと思うなら、転職した友人や知人からのアドバイスやあるいは、公的な機関のハローワークや無料で利用できる民間の転職紹介など第三者の客観的な意見をもらうのもいいのではないでしょうか。
まず、公的機関ならハローワークでも正社員経験が少ない若手向けの相談に乗ってくれるわかものハローワークやジョブカフェに相談してみてもいいでしょう。
ただし、ハローワークは求人数が多いのですが、職員のサービス面に満足しなかったり、求人がブラックの会社も多いと聞くので、後述する民間の紹介会社も併用してもよいでしょう。
民間なら知名度の高いリクルートエージェントやパソナキャリアですが、第2新卒といわれる社会経験3年以下でキャリアに自信がないなら、キャリアスタートやJAIC(ジェイック)が若手専門で転職サポートを行っているので相談してもよいかもしれません。

自分との相性もあるので、色々と試しながらでよいでしょう。
どうしても会社を辞めたいと思うなら、できるだけ第三者に今の自分が「どれくらいの市場価値があるのか?」を聞いてみることで、後悔しない選択ができるでしょう。
仕事を辞めるなら円満退職を心がける

仕事を辞める決断をしたなら、会社との良好な関係を維持した「円満退職」を心がけましょう。
会社を辞めても人脈は今後に生きてきます。円満退職をすることで今後も会社の人間関係を人脈として、生かせることもできます。
ここでは、円満退職で気をつけたいポイントを紹介します。
円満退職するには?
- 退職を伝えるのは繁忙期を避ける
- 退職は直属の上司に伝える
- 希望退職日の1~2ヶ月前には伝える
- 引継ぎはスムーズに行う
上記のように、退職は必ず直属の上司に事前に時間をもらって別室で退職の意を伝えるのがマナーです。
また、後任者への引継ぎや取引先への挨拶も十分に行うため、退職日の1~2ヶ月前くらいに伝えれば、会社にも迷惑がかかりません。

退職するから迷惑を考えない人もいますが、後味の悪い退職をすれば、悪評となって自分にかえってくるかもしれませんよ。
立つ鳥跡を濁さずというように会社を去る時はお世話になった感謝の意も込めて、円満退職を目指しましょう。
仕事辞めるのは「前向きな理由」なら甘えではない
本記事では、仕事を辞めたいけど「甘えだろうか‥」と悩んでいた人に向けて、お伝えしてきました。

結論としては、前向きであるなら仕事辞めるのは甘えではないと考えています。
一方で、働く上でどうしても避けられない人間関係やプレッシャーや能力が発揮できないことによる以下のような逃げの理由は甘えといえるでしょう。
仕事辞めるのが甘えの理由例
- 職場の人間関係がしんどい
- 毎日会社に通うのが面倒
- 仕事から逃げ出したい
- 仕事ができない
仕事の嫌なところだけ見がちですが、今の仕事のおもしろい部分を探してみたりすることで、自分自身が変われるかもしれません。
また、すでに会社がブラックや体調を崩しているなどあれば、逆に我慢せず転職を考えた方がよいでしょう。
いずれにしろ、後悔しない選択をするためにもう一度、今の自分を振り返ってみましょう。