体調や心の悩み

「仕事が合わない」原因でうつと考えるのは甘え?症状や対処法を解説

2021年6月11日

「仕事が合わない」と感じているものの、これは「甘えだ・・」と自分にムチを打って働いていませんか?無理をしていると、ある日突然出社ができない自体に追い込まれる可能性があります。

特に心配なのは、休みも取らす自分を追い込みやすい真面目な性格の方は、鬱(うつ)に発展しやすいため要注意です。

この記事では、仕事が合わないと感じたと時の対処方法などを紹介していきます。

心の負担は気づかないうちに蓄積されていくんですね…。日本人は、真面目な人が多いから無理する人も多いでしょうね。
そうね、真面目な人など責任感の強い人ほどうつ病になりやすいかもしれないわね。 

この記事の要点

「仕事合わない」からうつ病になることがある

うつ病をは甘えではない

うつには精神的症状と身体的症状に出る

相談できる相手をつくる

うつ病を疑うなら早めに医者に相談する

うつ病になりやすい原因とは?

うつの原因とは

うつ病になりやすい原因として、会社での強いストレスが考えられます。ここではうつになる職場の原因を紹介していきます。

うつ病になりやすい原因

仕事が合わない

人間関係がうまくいかない

プレッシャーが大きい

仕事が合わない

職場での業務内容が合わないのに働き続けることで気づかないうちにストレスが蓄積されます。これは会社の配属先や入社した仕事のミスマッチが原因です。

真面目な人や周囲の目を気にする人は、仕事があわないからといって、異動願いや辞めることを選択しようとはしません。

その結果、内面にストレスをかかえやすく、うつにつながりやすいといえるでしょう。

人間関係がうまくいかない

職場での人間関係でうまく信頼関係が築けない場合も当てはまるでしょう。特に上司のパワハラやセクハラ、いじめなど人間関係が原因になっているケースです。

2020年にパワハラ防止対策関連法が施行されて、会社側に対策が求められるようになりました。

しかし、上司や同僚に対して声を上げることは難しい状況であったり、ある程度実績のある社員であると、そのような行為も目をつぶっている職場があるのも現実でしょう。

プレッシャーが大きい

任された仕事でプレッシャーが大きい場合も精神的な負荷が大きくなります。金額的に大きなプロジェクトを任された、あるいは失敗することで出世街道から脱落してしまうなど、置かれた環境でプレッシャーの感じ方も異なります。

このようなプレッシャーがかかる仕事を任される場合、必然的に労働時間も増えて、精神的だけでなく肉体的にも疲れてしまい、うつの原因になってしまいます。

仕事合わないことからうつ病になっても甘えではない

うつは甘えではない

うつ病を「甘え」だという古い考えの人がいますが、現在ではうつは病気であることは認知され、決して甘えと捉えられることはありません。

少し古いですが、厚生労働省が実施している調査(下図)によれば、1996年に43.3万人、2002年には71.1万人、2005年に92.4万人、2006年には104.1万人を超える患者数となっています。

もちろん、うつが認知されたことで、患者数も増加したとの見方もありますが、コミュニケーション手段が豊富になることで、常にストレスにさらされることが多くなったといえるでしょう。

ふづき
この令和の時代にうつ病であることが、甘えであるというのは非常に古い認識ですね。現状でうつであることを隠さず、早急に医師に相談するなどのメンタルのケアをしましょう。
自分を追い詰めず「もしかして病気?」と感じたらすぐに対処しないと症状が悪化しかねないわね。
出典:自殺・うつ病等対策プロジェクトチームとりまとめについて|厚生労働省を参考に図を作成

うつの症状とは?

うつの症状とは

うつ病は、気分の落ち込みから入ることも多く、気づきにくい兆候があります。うつの症状としては、無関心や気分が落ち込むなどの精神症状と頭痛や睡眠障害など身体症状に分けられます。

以下のような症状を少しでも感じたら要注意です。自分で頑張りすぎずに友人知人に相談したりして気をつけましょう。

うつの症状

精神的な症状

  • 気分が落ち込む
  • 無気力、無関心
  • 口数が少なくなる
  • 仕事の能力が落ちる
  • 外見や服装に興味がなくなる
  • 不安やイライラすることが多くなる
  • 悲観的になる

 

身体的な症状

  • 食欲不振、過食
  • めまい
  • 睡眠障害
  • 耳鳴り
  • 性欲減退
  • 胃痛

うつと感じた場合の対処方法

うつと思ったときの対処方法

前項で紹介したような症状があるなら、症状が悪化しないように対処できる方法を紹介します。

信頼できる人に相談する

うつ病を疑ったらまず自分が信用できる家族や友人に話してみましょう。やはり誰かに聞いてもらえるだけでも気持ちが楽になります。

そもそもうつ病は、家族や周囲の人に協力してもらいながら治療していくことがベストだと思います。

医師に相談する

自分の症状について客観的な判断をしてもらうためにも医師に相談すると良いでしょう。初めての心療内科や精神科なら、抵抗感があるかもしれませんが、その場合は家族と一緒に診察に行ってみることも考えてみましょう。

専門医師からの診断を聞くことで自分自身も病気であることを認識し、より受け入れることができるのではないでしょうか。

以下に厚生労働省が案内している各都道府県の相談先も参考にしてみましょう。

相談先精神科・心療内科などの医療機関|厚生労働省

仕事から離れる

医師の判断にもよりますが、うつを疑うのであれば、原因となっている仕事から一旦離れて休暇をとることも考えましょう。

医師の診断書があれば、それを提示して上司に相談しても良いでしょう。しばらく休職させてもらうか、復帰しても解消できないのであれば、転属の相談をしましょう。

また、どうしても休職がしにくい状況や上記のように転属先がない小さい会社なら退職するということも考えなければなりません。

悩まずまずは誰かに相談する

仕事合わないことが原因でうつ病になることは決して珍しいことではありません。日頃からの仕事の不安などストレスを感じることが多く本記事で紹介した症状に心当たりがあるなら、隠さずに医療機関に相談するとよいでしょう。

また、普段かストレスを溜め込まないように信頼できる人に相談するなどして、自分を客観的に自身の状況を判断してもらう手段を見つけておきましょう。

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