
「仕事が合わない」と悩んだ末に退職を決めたものの、正直な退職理由で伝えていいのかと悩んでいませんか?
仕事が合わない理由を正直に伝えると引き留めにあったり、トラブルに発展するかもしれません。
スムーズに退職したいなら、上司には建前の理由で伝えるのがベストといえるでしょう。

私も初職を辞める時に正直に伝えて引き留めに合って、退職が半年延びたことを思い出しますよ…。
この記事では「仕事合わない」退職理由を会社にどうやって伝えれば良いか具体的な文例を出して解説します。
また、転職活動の面接で理由を聞かれた場合に即答できる変換方法についても紹介します。
この記事を書いた人

- 5回の転職経験あり
- ITベンチャー企業の採用担当者(5年目)
- 内部監査業務も経験
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この記事で分かること
「仕事合わない」は退職理由として正直に伝えない

仕事合わない理由で辞めることを伝える場合は、建前の理由で伝えることをおすすめします。
建前の理由を伝える方が、上司の引き止めやお互いに感情的になり、揉めごとになるトラブルも少ないからです。
もちろん、会社に大きな不満がある人は、正直に話してから辞めたいという気持ちもわかります。
しかし、伝えたところで気分がよくなるのはその時だけで、心のしこりを残し後悔する可能性が高いのです。

会社辞めるから関係ないと思っていても、いつどこで再会するかわかりません。後述する退職理由を参考にしてみましょう。
Advice
仕事合わない理由は正直に伝えなくてよい。建前の理由で問題ない
前向きな退職理由に変換してから伝える

退職理由を表面的な建前で伝えることをおすすめしましたが、実際どんな伝え方をすればいいのか経験の少ない方ならわかりませんよね。
退職を伝える場合に引き止めなどに合わないよう「引き止めても無駄だな・・」と思わせる退職理由が基本です。
ここで紹介する退職理由は全くの嘘ではいけません。例を参考にして可能性が高いものを選んで伝えるようにしましょう。
建前の退職理由
- 職場環境の違いを理由にする
- 別業界に転職を理由にする
- 実家に帰る/引っ越しする
- 次の仕事が決まっている
ケース①「規模の大きい・チャンスが大きい会社で挑戦してみたい」
今の会社と職場規模や体制の違いを理由にすると持ち出すとどうすることもできないため、引き止めに合うことは少ないでしょう。
ケース①文例
- 大手の最前線の管理体制や分業体制を知りたい
- 若手でも裁量が大きい仕事に挑戦したい
ちなみに、ベンチャー企業なら20代、30代が多く若手でも裁量がある会社が多い傾向にあります。その点を意識して理由にするのもいいかもしれません。
ケース②「別業界(別職種)に挑戦したい」
別業界や別職種、取得を目指している資格があるなど、今の会社では達成できないことを理由にするとよいでしょう。
ただし、異動や職種変更など社内の話も持ち上がる場合もあるので、しっかり調べてからにしましょう。
ケース②文例
- 別業界に興味を持ち始めて、若いうちに挑戦したいと思いました
- 営業職ですがWEBデザイナーの仕事に興味を持ち、一から挑戦したい
- 前から目指していた資格取得を本格的に目指したい
最近は若手社会人で手に職をつけたい、将来性のあるプログラマーを目指す人も増えています。
ケース③「実家に帰る/引っ越しする」
引っ越しや介護など家族の都合を理由にすることで、引き留めに合うことはないでしょう。
あきらかな嘘は後に判明してしまうこともあるため、会社を強引に引き留めに合っているなどの止むを得ない事情以外はおすすめできません。
ケース③文例
- 親が病気で体調を崩しており、介護で地元へ帰ろうと思います
- 家業を継ぐために地元に戻ろうと思います
- 夫の転勤に合わせて引っ越します
ケース④「次の仕事が決まっている」
すでに次の会社が決まっているため、こちらも引き止めができません。退職時期も引き延ばされないのでもっともスムーズです。
ただし、退職希望日が直前すぎると同僚に迷惑がかかってしまいます。
退職の意向は遅くとも1ヶ月以上前には退職を伝えられるようにしましょう。
退職の適切な伝え方と退職を伝える流れ

退職を伝える際にも適切なマナーがあります。職場状況を考慮せず退職を伝えると、職場に迷惑がかかります。

去り際はあなたの印象を良くしたいですよね。
少なくとも以下の点に気をつけて伝えるようにしましょう。
- 会社の繁忙期は外す
- 遅くとも1ヶ月前に伝える
- 直属の上司に伝える
- 対面で直接会って伝える
やはり電話やメールで伝えて終わりというのは社会人として適切ではありませんよね。
伝える前に整理しておくこと
- 退職理由:前述の通り建前の理由を用意しておく
- 退職時期:いつまでに辞めたいか
- 業務状況:引き継ぎのため、業務の状況や後任者の推薦があれば考えておく
退職までの流れ
退職を伝えるにもマナーがあります。具体的には以下のような流れになるでしょう。
- 事前に直属の上司にアポイントを取る
- 会議室など別室で上司に直接退職の意向を伝える
- もし引き止められても揺るがない意志を示す
- 引き継ぎため、業務の状況や後任者の推薦があれば伝える

「立つ鳥跡を濁さず」ということばもある通り、印象よく退職できればベストだよね。
退職については以下の記事でも解説しているので参考にしてくださいね。
退職時の悩みを解決!
関連記事 仕事辞めたい理由ランキングや退職理由は「建前」で伝えよう!
関連記事 仕事辞めたいけど怖いから言えない5つ理由の対処法を解説
面接で仕事合わない理由の伝え方

転職活動の際にもちろん面接で退職理由で「仕事が合わなかった」と伝えるのは避けましょう。
仕事が合わなかったという理由は、「うちの会社で働いたとしても同じことで辞めるのではないか」と面接官の印象が悪くなってしまいます。
やはり、嘘をつくというよりは、ポジティブな理由に変換して伝えるの方が良い印象を持たれます。

私も面接官として求職者に退職理由は必ず聞きますが、ネガティブな理由だと印象は良くならないですね。
退職理由はポジティブ変換してみる



建前の退職理由のコツとしては、応募する会社の志望動機につながる退職理由にすることを意識することです。
履歴書や応募書類でも一貫性が感じられ、面接でも心証がよくなります。
以下のようにポジティブな理由に変換して伝えましょう。
変換前 | ポジティブ変換後の理由 |
---|---|
仕事内容の適正がなかった | ○○職に興味を持ち退職(○○は、応募先の募集職種に合わせると良い) |
会社の方針が合わなかった | これまでの○○という業務経験を生かして、スキルアップを目指し退職 |
給料が低かった | より自分を適正に評価いただける会社で、自分の力を試したいと思い退職 |
労働時間が残業が多かった | 仕事は好きだったが、自分の時間も大切できる会社で働きたいと考え退職 |
人間関係が良くなかった | チームワークや協調性が生かせる会社で働いてみたいと考え退職 |
面接対応ならプロに相談してみるのもアリ
転職活動の面接がある人なんてなかなかいないでしょう。面接対策をしているでかなり印象は変わります。

転職で失敗しないために「仕事に向いていない」という理由を第三者から意見をもらうとよいでしょう。
転職においては公的機関、民間ともに無料で相談可能で、どちらも内定までサポートしてくれます。(通常のハローワークは紹介のみ)
- 公的機関:ハローワークなど全国無料、ジョブカフェやわかものハローワークならサポートも受けられる
- 民間紹介会社:相談から内定まで全て無料。公的との違いは求人数、情報力、入社までのサポートが段違いに違う
無料の公的相談窓口・民間の転職紹介会社は以下があります。民間でも紹介先企業から紹介料をもらうシステムのため、利用者は全て無料です。
相談窓口 | 公的/民間 | 無料 | 年齢 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ハローワーク | 公的機関(厚生労働省) | 〇 | 全年齢 | 全国にあるハローワークで仕事を探すことができます。 |
若者雇用促進総合サイト | 公的機関(厚生労働省) | 〇 | 第二新卒や就業経験が少ない若年層 | 就職活動中の学生や、卒業後概ね3年以内の方の就職を支援する専門のハローワーク。セミナーや就職相談、面接対策も行ってくれる。 |
ジョブカフェ | 公的機関(厚生労働省) | 〇 | 若年層(15歳から34歳) | 各地域の特色を活かし、就職セミナーや職場体験、カウンセリングや職業相談、職業紹介が受けられる。 |
リクルートエージェント | 民間(株式会社マイナビ) | 〇 | 全年齢 | 求人数が業界最多で知名度も高いリクルートの紹介会社。全国、全年齢の求人があり、企業を選びやすい。経験年数や実績がある人向け。 |
マイナビジョブ20's | 民間(株式会社マイナビ) | 〇 | 20代・第二新卒・既卒 | 大手マイナビの20代特化部門。未経験OKの求人が約1400件 ノウハウが詰まった適性診断で的確なアドバイスがもらえる。 |
ジェイック | 民間(株式会社マイナビ) | 〇 | フリーター・大学中退 既卒・第二新卒 | 就職講座「就職カレッジ」で親切指導。 書類選考無し企業多数。業界では珍しいブラック企業を徹底的に除外 |

相談する先との相性もあるので、公的民間問わず複数に相談して早期に転職を決めましょう。
仕事が合わない退職理由は建前で伝えると後悔しない
本記事では「仕事が合わない」理由を建前で上司に伝えるのがベストであることを紹介してきました。
会社にとってネガティブな理由は、やはり正直に伝える必要はなく、建前の理由で伝えることが好ましいといえるでしょう。
同じように転職する際には、面接でもポジティブな理由に変換してから伝えることが必要です。志望動機とうまくつながるように伝えましょう。